犯罪者でもクレジットカードは作れる

一般的に、過去に犯罪歴や前科があると、その後にキャッシングやクレジットカードの利用、ローンの審査に影響が出ると言われています。また、前科があるとクレジットカードが作れない、住宅ローンが組めないという噂もあります。

はたして本当に前科があることで、カード審査が不利になるのでしょうか。カード審査やローン審査と、犯罪歴や前科などは関係があるのでしょうか。

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犯罪歴があってもクレジットカードは作れる?

キャッシングやクレジットカード、ローンなどの審査では、申し込みを行った方の年齢や職業、収入や家族構成などの確認の他に、これまでに利用したキャッシングやクレジットカードなどの履歴、現在利用しているキャッシングなどの利用状況などを調査・確認します。

また、キャッシングやクレジットカードの申し込みを行うと、各金融会社は提携している個人信用情報機関に照会し、利用状況や返済状況等を確認した上で、融資が可能かどうか、カード発行が可能かどうかを判断することとなります。

カード会社は犯罪歴や前科は調べられない

犯罪歴や前科については、全国の警察署が管理しているものとなります。言い換えれば、国が管理しているデータですから、原則としてカード会社が、申し込みをした方の前科や逮捕歴などを確認することはできません。

各金融会社が照会・閲覧する個人信用情報機関についても、ごく一般的な民間企業ですから、全国の警察署内から情報が持ち出されない限り、カード会社側で確認することは現実的に不可能と言えるでしょう。

犯罪歴や前科があるとカード審査に落ちる

しかし、犯罪歴や前科があることで、その後にカードが作れない、ローンが組めないということが実際に起こりますので、犯罪歴や前科がある方がカード審査に通らない事例を下記にまとめました。

犯罪歴や前科があることで審査に通らない原因とは?

原則として、犯罪歴や前科があることと、クレジットカードの審査やローン審査は全く関係がありません。各カード会社からしても、申し込みをした方が犯罪者であるかどうか、前科があるかどうかを確認する方法がありませんので、犯罪歴とカード審査は無関係と言えるでしょう。

そのため、極端に言えば、何らかの犯罪を犯して逃亡している場合でも、仕事をしている方で、毎月収入があるというケースでは、金融会社に申し込みをすればクレジットカードが発行されるということも考えられます。

ただ、下記に該当する場合には、カード審査に通らない可能性が非常に高くなります。

全国に指名手配をされた場合、報道などで実名が公開された場合

これは、犯罪の種類や度合いにもよりますが、何らかの犯罪を犯して全国に指名手配をされた場合、あるいは逮捕時に実名で報道された場合などは、インターネット上にそれらの記録が残りますので、その後のカード審査が難しくなることが予想されます。

また最近では、まとめサイトやブログなどに転載されるケースも多く、ニュース記事がいつまでもネット上に出回ってしまうということもあります。そのため、実名で検索した際に、ネガティブな情報が数多くある場合には、その後のカード審査が不利になると言えるでしょう。

他社の支払いで長期的な延滞となっている場合

クレジットカードやローンの審査では、申込者の他社の利用状況について必ず確認をしてから、カードを発行するかどうかを判断します。

そこで、仮に刑務所に入っていてその間の支払いをしていなかった場合には、個人信用情報機関に長期的な延滞の記録が残りますので、カード審査に通らなくなります。刑務所に入る前に、誰かに依頼して全額返済をしていれば特に問題はありませんが、そのまま放置してしまったということなら、今後のカード利用は非常に難しいと言えるでしょう。

自分自身で前科があることを伝えた場合

犯罪歴や前科については、警察関係者であれば確認をすることができますが、それ以外の人は、原則確認をすることができません。

ただ、自ら「俺は犯罪者だ」「俺には前科がある」というようなことをカード会社に伝えた場合、審査に落ちてしまうことが予想されます。繰り返しとなりますが、前科があるかどうか、犯罪歴があるかどうかは、各カード会社は調べることができませんので、自らは決して言わないほうが良いでしょう。

住所不定、仕事をしていないなど

犯罪歴や前科があると、なかなか安定した仕事に就けないとされています。最近では、求職者の素行調査を行う企業もありますので、毎月の収入が不安定という場合もあるかもしれません。

カード審査では、仕事をしていること、毎月安定した収入があることが条件となりますので、日雇いの仕事を転々としている場合、短期間に住所を何度も変更している場合には、カード審査に通るのが非常に難しくなります。キャッシングやクレジットカードなどの利用は、無担保・無保証の借り入れですから、安定した仕事に就くということも重要なポイントとなります。

カード審査と犯罪歴や前科は無関係

原則として、キャッシングやクレジットカード、ローンなどの審査と、犯罪歴や前科があるかどうかは全く関係がありません。自らが「俺は犯罪者だ」とでも言わない限りは、基本的には誰にも知られることはありません。

しかし、何らかの犯罪を犯したことで、利用していたカードの返済ができなくなったり、その後に安定した仕事に就けなくなることがあります。

コンプライアンスが厳しくなった

最近では、コンプライアンスが非常に厳しくなっていますので、犯罪者や前科がある人物には、かなり厳しいと言えます。

こういった点からも、クレジットカードが作れない、あるいはカード審査に通らない、というようなケースが存在します。もし心当たりがあるということなら、再度確認をされることをおすすめします。

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