歯科医師は国家資格が必要な医療系の専門職です。歯のお医者さんである歯科医師は、高収入が得られる職業の1つというイメージがありますよね。
歯医者というと、まず個人で開業している歯科医院を思い浮かべますが、他にも公立の病院で公務員として働いたり、勤務医として働く歯科医師もいますので、それぞれ給料にも違いがあります。
そこで、歯科医師の年収について、また公務員や勤務医、開業医の違い、歯科医師の給料やボーナスはいくらなのかについてまとめました。
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目次
歯科医師の年収は?
歯科医師の平均年収は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査(平成29年)によると、7,571,400円となっています。
また、月収は平均604,600円、年間の平均ボーナス額は316,200円です。医師の年収は1,200万円を超えていますので、医師と歯科医師では500万円前後の差があると言えます。
医師の年収は?公務員・勤務医・開業医の違い、給料やボーナスはいくら?
歯科医師の平均給料
年収 | 7,571,400円 |
月収 | 604,600円 |
ボーナス | 316,200円 |
公務員や勤務医、開業医の歯科医師の違いは?
歯科医師の就職先はいくつかありますが、主な働き方としては総合病院やクリニックの勤務医、個人でクリニックを開業する開業医があります。
また、勤務医の中でも公立病院で働く場合は、公務員という扱いになります。
ただ、歯科医師は、全体の約8割程度が開業医となっており、自分で独立開業をする割合が非常に高くなっています。逆に、総合病院や公立病院の勤務医、もしくは公務員としての働き口はそれほど多くないというのが実情です。
公務員・勤務医・開業医の特徴
公務員の歯科医師
県立病院や市立病院といった公的な病院に勤務する場合は、公務員として働くことになります。公務員の歯科医師として勤務する場合、給料は自治体の基準に準じて支給されますので、病院の経営状態に左右されない安定した収入を得ることができます。
勤務医の歯科医師
民間の総合病院や個人のクリニックに勤務する歯科医師もいます。規模の大きな総合病院で働く歯科医師は、歯の治療だけではなく、舌をはじめとした口内の病気の手術を行うなど、一般的な個人クリニックに比べて治療内容は多岐に渡ります。
また、勤務医は勤務先の病院の規模によって給料が大きく異なります。
開業医の歯科医師
歯科医師の多くが個人で歯科クリニックを開業しますが、開業医の場合は、通常の治療だけではなく、クリニックの経営も行う必要があります。開業医としてクリニックの経営が成功すれば高額な収入を得ることができます。
ただ、現在は歯科医院が多く、競争も激しくなっていますので、廃業のリスクもあります。
歯科医師の勤務先や働き方別の給料やボーナスはいくら?
歯科医師は、勤務医として働く場合、民間の病院やクリニックよりも公立病院で公務員として勤務する方が給料が高くなる場合が多いです。
ただ、歯科医師の勤務医としての募集は少なく、特に公立病院で働くことができるケースはかなり限られていると言えるでしょう。また、開業医として働く場合、収入はクリニックの経営状態によって大きく左右されます。
経営状態が良ければ、年収1,000万円以上、あるいは3,000万円以上という場合もありますが、経営が上手く行かなければ年収300万円~500万円以下になる場合もあります。
歯科医師の年収・月収・ボーナス
公務員歯科医師の給料
年収 | 1,200万円~1,700万円 |
月収 | 80万円~130万円 |
ボーナス | 200万円~250万円 |
勤務医歯科医師の給料
年収 | 600万円~1,000万円 |
月収 | 40万円~80万円 |
ボーナス | 50万円~100万円 |
開業医歯科医師の給料
年収 | 600万円~1,500万円 |
月収 | 50万円~130万円 |
ボーナス | 個人経営のためボーナスは無し |
独立開業した歯科医師は収入の差が大きい
歯科医師は、他の職業に比べて開業する人の割合が非常に高いという特徴があります。ただ、開業したからといって全ての歯医者が高額な収入を得られるというわけではありません。
日本歯科医師会が発行している歯科医療白書では、開業医のおおよそ2割程度は3,000万円以上であるというデータを公表しています。
ただ、逆に年収300万円以下の開業歯科医も全体の20%程度いるとされていますので、開業医の収入差は非常に大きいと言えます。
特に現在は、歯科クリニックの数が過剰な状態になっていますので、競合の歯医者に勝てず、経営不振で廃業するクリニックも多くなっているのです。