JICCとは、個人信用情報機関の1つとなりますが、主にキャッシングサービスを行っている消費者金融系の金融会社が加盟している信用情報機関です。
最近では、銀行や信用金庫、信販会社なども加盟していますので、キャッシングやカードローン、クレジットカードやローンなどの利用では、必ず確認される信用情報機関と言えるでしょう。
そこで、JICC(株式会社日本信用情報機構)の異動情報、情報開示の方法についてまとめました。
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JICC(株式会社日本信用情報機構)とは?
JICC(株式会社日本信用情報機構)とは、個人信用情報機関の1つですが、主に消費者金融系のキャッシングサービスを行っている金融会社が加盟している信用情報機関です。
ただ、最近の金融業界では合併や統合などが相次いでいますので、主要の銀行や信用金庫、カード会社やローン会社なども加盟しています。
また、現在のクレジットカードには、キャッシング機能が付いていますので、そういった点からもクレジットカード会社の加盟も増加しています。
JICCの株主構成を見てもわかりますが、現在はほとんどの金融会社が加盟している状況となっていますので、消費者金融系のキャッシングだけではなく、カードローンやクレジットカード、自動車ローンや住宅ローンなどを利用する際には、必ず確認される信用情報機関と言えるでしょう。
日本信用情報機構の異動とは?異動情報とは?
JICC(日本信用情報機構)の異動とは、返済日から3ヶ月以上が経過しているにもかかわらず、支払いが確認できない場合に「異動」となります。
原則として、異動情報は5年以上記録として残りますので、JICCで異動情報が残った場合には、その後のキャッシングやクレジットカード、ローンの利用が絶望的となります。
JICCの異動情報を消すことはできるの?
異動情報は、完済後に5年間保存されることとなり、それ以降に異動情報が削除されます。原則として、これらの情報は意図的に削除することができませんので、基本的には5年経過するのを待つしか方法はありません。
そのため、異動情報が記録されたら最低でも5年間は記録が残り続けますので、この期間はキャッシングやカードローン、クレジットカードやクレジットローンなどの利用ができなくなります。
また、JICCは銀行や信用金庫、信販会社なども加盟していますので、住宅ローンの利用も難しくなります。
JICCに限らず、個人信用情報機関に登録されている情報は、意図的に削除したり、内容を書き換えたりすることができませんので、適切なカード利用をすることが重要です。
JICCの信用情報の開示方法とは?
JICCに登録されている信用情報は、自分で確認をすることができます。
JICCの信用情報の確認方法は、主にスマートフォンによる開示、郵送による開示、窓口による開示の3つです。
スマートフォンで開示する場合、郵送で開示する場合は1,000円、JICCの窓口で開示する場合は500円の手数料がかかります。
スマートフォンで開示する方法
スマートフォンで開示する場合は、スマートフォン開示受付サービスの専用アプリをダウンロードします。アプリからメールを送るとパスワードが届きます。
受信したパスワードを入力後、必要事項を入力を行い、本人確認書類の画像も添付して送信します。その後、開示請求の手数料の支払いについてメールが届きますので、料金の支払いを行います。
手続き完了後、JICC側で内容の確認をして不備がなければ、数分~数時間で開示結果のダウンロード通知メールが届きます。開示結果の受け取りを郵送にした場合、後日簡易書留で自宅に届きます。
スマートフォンによる開示申し込みの手数料
開示請求の手数料:税込1,000円
開示申し込みの手数料の支払い方法
クレジットカード
コンビニ支払い
ペイジー対応の金融機関(銀行、信用金庫等)のATM
オンラインバンキング
携帯キャリア決済
利用可能な時間帯
24時間365日受付可能
※午前3時~午前4時、毎月第3木曜日の午前0時~午前8時は時間外となります。
開示結果をデータで受け取る場合
クレジットカードと電話認証を行った場合は、支払い完了後に数分~数時間でダウンロード通知メールが届きます。本人確認書類で認証を行う場合は、3日~5日程度でダウンロード通知が届きます。
開示結果を郵送で受け取る場合
開示結果を郵送で受け取る場合は、7日~10日ほどで届きます。郵送にかかる手数料として300円が必要です。
郵送で開示する方法
郵送で開示する場合は、JICCのHP上にある信用情報開示申込書をプリントアウトして、必要事項を記入し、身分証明書と一緒にJICCに郵送します。
書類が到着次第、JICC側で確認して不備がなければ、後日簡易書留で開示書類が自宅に届きます。申し込みから受け取りまでは、おおよそ7日~10日間かかります。
郵送による開示申し込みの手数料
開示請求の手数料:税込1,000円
※郵送オプションとして、速達300円(税込)、本人限定受取郵便300円(税込)、速達+本人限定受取郵便600円(税込)を利用することも可能です。
開示申し込みの手数料の支払い方法
クレジットカード払い、定額小為替証書
書類の送付先
必要書類と開示手数料を下記に送付します。
〒110-0014
東京都台東区北上野1-10-14
住友不動産上野ビル5号館
株式会社日本信用情報機構 開示窓口宛
窓口で開示する方法
※新型コロナウイルス感染症の影響により、現在は窓口による開示請求は休止しています。
JICCの窓口で開示請求をする場合は、運転免許証などの身分証明書を持ってJICCの窓口に行きます。
受付で申込書に記入し、開示手数料を支払うと5分~10分程度で開示書類を受け取れます。混み合っている場合には、30分程度かかる場合もあります。
窓口による開示申し込みの手数料
開示請求の手数料:税込500円
開示報告書の取得までの時間
申込書類を提出後、5分~10分程度
利用可能な時間帯
平日10時~16時まで
※祝日・年末年始を除く
JICCの窓口
東京窓口:〒110-0014 東京都台東区北上野1-10-14 住友不動産上野ビル5号館9階
大阪窓口:〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島1-5-30 堂島プラザビル6階
支払いが遅れたり延滞するとどうなる?
JICCは、主にキャッシング系の金融会社が加盟している個人信用情報機関ではありますが、銀行やカード会社なども加盟していますので、JICCで延滞の記録が残ると、その後のカード審査は非常に厳しくなることが予想されます。
数年前であれば、消費者金融系ならJICC、クレジットカードやローンならCICというように、それぞれ異なる信用情報機関を照会していましたので、消費者金融系のJICCに異動情報があっても、普通にクレジットカードが作れたり、逆にCICに異動情報があってローンが組めない場合でも、消費者金融系のキャッシングが利用できたり、といったケースがありました。
しかし現在は、JICCもCICもどちらも照会するという金融会社が増加していますので、こういった裏ワザ的な方法が使えなくなっています。
そのため、キャッシングやクレジットカード、ローンなど、何か1つでも異動情報が残っていると、その後にキャッシングやローンが全く通らなくなるということが起こります。
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JICCの延滞記録は金融会社から警戒される
仮に異動情報が消えたとしても、その間は全く何も利用していない状態ですから、記録が消えた後は不自然なほど個人信用情報機関の情報が真っ白な状態となります。
そうなると、過去に自己破産や債務整理などの金融事故を起こした人物だと思われてしまい、各金融会社から警戒されることとなります。
現在は、ほぼ全ての金融機関・金融会社が繋がっていますので、どこかで遅れや延滞の記録が残ると、その後に何もローンが使えなくなるということが起こります。
全ての支払いを現金で行うのであれば特に問題はありませんが、カードやローンが使えなくなるということは、その後の生活がかなり制限されることとなりますので、毎月の返済については、遅れずに支払いをすることが重要なのです。