中学校を卒業したら、一般的には高校へ進学する場合が多いでしょう。ただ、中には就職をする方もいれば、専門学校や高等専門学校を進路として考える方もいますよね。
義務教育を終えた後の進路の選択肢はいくつかありますが、気になるのは費用ですよね。高校や専門学校の平均額は、公立か私立、あるいは選択する分野によって総額も変わってきます。
そこで、高校や専門学校の費用について、また高校や専門学校の公立と私立の平均額や相場、総額はいくらなのかについてまとめました。
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目次
高校とは?専門学校とは?高等専門学校とは?
高校や専門学校、高等専門学校にはいくつかの違いがあります。大きな違いとしては、入学に際して必要になる資格と学校で学ぶ内容です。
特に、専門学校と高等専門学校は、名前も似ていますので混同されやすいのですが、実際には全く異なる教育機関となりますので、注意しましょう。
高校・専門学校・高等専門学校の違い
高校
高校は、中学校卒業後に入学できる学校です。一般的な高校の履修年数は3年間です。高校は、小学校や中学校で学んだ国語や数学などの学習内容を基に、より高度な知識を習得するための教育機関になります。
専門学校
専門学校は、正式には専修学校専門課程という名称になります。専門学校は、入学資格を問わない専修学校一般課程、中学卒業以上で入学可能な専修学校高等課程、高校卒業が入学資格となる専修学校専門課程に分けられます。専門学校では、働くための専門的な技術や知識を中心に学びます。
高等専門学校
高等専門学校は、中学校卒業が入学資格となる5年制の学校です。高等専門学校では、一般教養の他、工業や商船など特定の分野を専門的に学ぶことができます。高等専門学校を卒業した後は、就職をするか、大学へ編入するといった進路が一般的です。
高校や専門学校、高等専門学校の費用は?
高校や専門学校、高等専門学校で掛かる主な費用としては、入学金や授業料などがあります。
他に、高校では授業の他に、修学旅行や遠足などの費用もありますし、専門学校や高等専門学校では、実習に必要な道具や教材に掛かる費用もありますね。
高校や専門学校では、普段の授業以外で掛かる費用も多くありますので、場合によってはどうしてもお金が足りないということもあるでしょう。
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公立高校と私立高校の平均額や相場は?
高校には、小学校や中学校と同じように、都道府県などの自治体が運営している公立高校と民間団体が運営している私立高校があり、費用の相場も大きく異なります。
文部科学省の平成28年度子供の学習費調査によると、公立高校の年間の授業料がおおよそ2万円程なのに対し、私立高校は30万円近くと10倍以上の差があります。
小学校や中学校の費用は?公立・私立の平均額や相場、総額はいくら?
高校費用の年間平均額
公立高校の費用
入学金 | 5,650円 |
授業料 | 23,368円 |
修学旅行・遠足・見学費 | 34,892円 |
通学費 | 47,552円 |
制服費 | 21,088円 |
その他学用品など | 149,091円 |
私立高校の費用
入学金 | 150,000円~250,000円 |
授業料 | 271,835円 |
修学旅行・遠足・見学費 | 54,096円 |
通学費 | 71,087円 |
制服費 | 27,186円 |
その他学用品など | 330,897円 |
分野別の専門学校の平均額や相場は?
専門学校には、公立の学校もありますが、約9割以上が民間が運営する私立の専門学校となっています。そのため、専門学校へ進学する方の多くが、私立の専門学校を選ばざるを得ないということになります。
私立の専門学校の場合、掛かる費用の相場は選択する分野によって大きく異なります。
東京都専修学校各種学校協会の平成26年度の調査によると、看護や福祉、美容系の専門学校に比べて、はり・きゅうや理学療法士などは入学金や授業料が高額になっていることが分かります。
専門学校費用の年間平均額
看護系専門学校の費用
入学金 | 147,000円 |
授業料 | 583,000円 |
実習費 | 45,000円 |
設備費 | 53,000円 |
その他費用 | 158,000円 |
理容・美容系専門学校の費用
入学金 | 116,000円 |
授業料 | 537,000円 |
実習費 | 186,000円 |
設備費 | 185,000円 |
その他費用 | 49,000円 |
はり・きゅう・あんまマッサージ指圧系専門学校の費用
入学金 | 343,000円 |
授業料 | 1,118,000円 |
実習費 | 37,000円 |
設備費 | 127,000円 |
その他費用 | 38,000円 |
理学療法・作業療法系専門学校の費用
入学金 | 354,000円 |
授業料 | 917,000円 |
実習費 | 237,000円 |
設備費 | 199,000円 |
その他費用 | 14,000円 |
高等専門学校の平均額や相場は?
現在運営されているほとんどの高等専門学校は国立になりますので、入学金や授業料に学校による違いはなく、全て一律となります。
また、高等専門学校では、2010年より高等学校等就学支援金制度が実施されていますので、入学から36ヶ月(3年間)の授業料は、年間118,800円の助成が受けられます。
そのため、高等専門学校では、36ヶ月は年間の授業料が半額の118,800円となります。
高等専門学校の年間平均額
国立高等専門学校の費用
入学金 | 84,000円 |
授業料 | 234,600円 ※入学から3年間は118,800円 |
高校や専門学校、高等専門学校でかかる費用の総額はいくら?
高校、専門学校、高等専門学校の中で、最も総額の費用が安くすむのは、公立の高校です。
ただ、私立高校の場合は、3年間で200万円以上と他の学校に比べてもかなり高額な費用が掛かります。また、専門学校の場合は、学校によって履修年数が異なりますので、年数が多ければその分掛かる費用も多くなります。
高等専門学校は、高校に比べて通う年数が多いため総額も多くなりますが、就学支援金制度によって学費の負担は大きく軽減されます。
高校・専門学校・高等専門学校の費用の総額
高校の年間総額
公立高校 | 275,991円(3年間合計827,973円) |
私立高校 | 755,101円(3年間合計2,265,303円) |
専門学校の年間総額
看護系 | 878,000円 |
理容・美容系 | 1,182,000円 |
はり・きゅう・あんまマッサージ指圧系 | 1,662,000円 |
理学療法、作業療法系 | 1,720,000円 |
高等専門学校の年間総額
高等専門学校 | 118,800円~234,600円(5年間合計901,200円) |
私立高校の費用は公立高校の約3倍
同じ高校でも、公立と私立の費用には非常に大きな差があります。
小学校や中学校も同様ですが、高校も私立の場合は民間団体が自由に授業料などを設定していますので、公立に比べて高額になるケースがほとんどです。
ただ、私立高校は費用が高い分、バラエティに富んだカリキュラムを受けられたり、学校の設備が充実しているといったメリットがあります。そのため、私立高校の校風に惹かれて入学を希望する子供も多くいますが、掛かる費用については予め確認しておきましょう。