高校を卒業した後の進路としては、就職をするか、もしくは大学や短大へ進学するというのが一般的ですよね。大学に入学した場合は大学院まで進むという方もいるでしょう。
大学などへの進学を希望した場合、やはりどのくらいの費用がかかるのか気になりますよね。
また、大学や短大には公立や私立といった違いもありますので、平均の金額や相場はもちろん、卒業までの費用総額も異なります。
そこで、大学や大学院、短大の費用について、また公立と私立の平均額や相場、総額はいくらなのかについてまとめました。
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目次
大学や大学院とは?短大とは?
大学とは、一般的に4年制の学校で、幅広い教養を身に付けることや専門的な研究を行うことなどが目的とされています。また、大学院は大学卒業後に進学する教育課程で、より専門性の高い高度な研究を行います。
短大は短期大学の略称となり、実際の職業や生活に直結した教育を行っています。短大は一般的に2年制の場合が多く、中には3年制の学校もあります。
大学や短大には、国や市区町村で運営している国立や公立の学校、民間団体が運営している私立の学校があります。
大学・大学院・短大の違い
大学
大学では入学した学部ごとの専門的な知識を中心に、一般教養などの幅広い教育を受けられます。一般的な学部は4年制ですが、医学部や歯学部、獣医学部や薬学部などは6年制となります。卒業後は「学士」という学位が与えられます。
大学院
大学院は、大学で学士号を取得した後により踏み込んだ研究をするために進む過程です。大学によって異なりますが、2年間の修士課程と3年間の博士課程に分かれているのが一般的です。各過程修了後は、修士課程は「修士」、博士課程は「博士」の学位が与えられます。
短大
短大は、2年制、もしくは3年制の学校で、一般的な大学よりも卒業までの年数が短くなります。大学のような学術的な研究ではなく、実践的な技術や知識に比重を置いた教育を行っているのが特徴で、卒業すると「短期大学士」の学位が与えられます。
大学や大学院、短大の費用は?
大学や大学院、短大でかかる費用としては、入学金、授業料の他、教科書代や設備費、ゼミやサークル、実習費用などの諸経費が挙げられます。
また、子供が一人暮らしをする場合は、家賃や食費、光熱費などの生活費がかかりますので、仕送りが必要になる場合も多いでしょう。
家計の状況も月によって替わりますので、子供への仕送り分が少し足りないという際には、カードローンがおすすめです。
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大学・大学院・短大の費用の内訳
入学金
大学や短大に入学する際には、入学金を支払います。入学金は入学時の初年度のみの支払いとなります。大学院に進学する際には、学校によっては入学金が掛からない場合もあります。
入学金はおおよそ20万円~30万円程度に設定している学校が多いのですが、私立大学の医学部や歯学部などは100万円以上の入学金が必要になる場合もあります。
授業料
授業料は、1年間の分を一括で納める場合と、前期と後期の2回に分けて納める場合があります。授業料は、国公立よりも私立の大学や短大の方が高額になるのが一般的です。また、文系と理系の学部であれば、理系の方が授業料は高くなります。
施設設備費
施設設備費は、学校の施設や設備を利用するための費用、または維持するための費用です。施設設備費も、文系よりも実験や実習を行う機会が多い理系の学部の方が高額になる場合が多いと言えます。
国公立大学と私立大学の平均額や相場は?
国公や公立の大学と私立大学では、私立大学の方が平均額や相場は高くなります。
文部科学省の平成29年度学生納付金調査によると、国立大学と公立大学の年間の授業料の相場は50万円程度、私立大学の授業料は80万円程度と、費用の差は非常に大きくなっています。
また、私立大学では、理系と文系でも平均額が異なり、特に私立大学の医学部や歯学部では、他の学部に比べて非常に高額になります。
ちなみに、国立大学や公立大学の施設設備費は、大学によってかかる場合とかからない場合があります。
大学費用の年間平均額
国立大学の費用
入学金 | 282,000円 |
授業料 | 535,800円 |
施設設備費 | 大学によって異なる |
公立大学の費用
入学金 | 394,225円 |
授業料 | 538,294円 |
施設設備費 | 大学によって異なる |
文系私立大学の費用
入学金 | 234,763円 |
授業料 | 758,854円 |
施設設備費 | 157,246円 |
理系私立大学の費用
入学金 | 256,208円 |
授業料 | 1,071,560円 |
施設設備費 | 190,565円 |
医学・歯学系私立大学の費用
入学金 | 1,013,054円 |
授業料 | 2,896,848円 |
施設設備費 | 883,026円 |
国立と私立の大学院の平均額や相場は?
文部科学省の調査によると、国立大学と私立大学の大学院の費用の平均額は、大学の費用とほぼ同様となります。そのため、相場の金額も大学と同じく国立よりも私立の方が高額になります。
また、国立大学の場合は学部による費用の違いはほとんどありませんが、私立大学の大学院では、やはり医学や歯学系の学部が飛びぬけて高いという結果になっています。
大学院費用の年間平均額
国立大学の大学院の費用
入学金 | 282,000円 |
授業料 | 535,800円 |
施設設備費 | 大学によって異なる |
文系私立大学の大学院の費用
入学金 | 246,749円 |
授業料 | 742,478円 |
施設設備費 | 160,019円 |
理系私立大学の大学院の費用
入学金 | 265,595円 |
授業料 | 1,043,212円 |
施設設備費 | 187,236円 |
医学・歯学系私立大学の大学院の費用
入学金 | 1,036,391円 |
授業料 | 2,764,631円 |
施設設備費 | 863,528円 |
公立短大と私立短大の平均額や相場は?
公立と私立の短期大学の平均額は、文部科学省の平成28年度の調査によると、入学金に関してはそれほど大きな違いはありません。
ただ、年間の授業料の相場は、公立短大が40万円程度なのに対して、私立短大は約70万円程とかなり大きな差があります。
また、短大の場合は、一般的な大学とは異なり、在学期間が2年、もしくは3年間となりますが、年間の授業料を見ると4年制や6年制の大学よりも相場が高くなっています。
短大費用の年間平均額
公立短大の費用
入学金 | 217,093円 |
授業料 | 387,880円 |
施設設備費 | 大学によって異なる |
私立短大の費用
入学金 | 245,354円 |
授業料 | 699,512円 |
施設設備費 | 172,468円 |
大学や大学院、短大でかかる費用の総額はいくら?
大学にかかる費用の総額は、国立大学が最も安く4年間で約250万円前後となります。逆に、最も高いのが6年制の医学・歯学系私立大学で、6年間の総額は2千万円以上となります。
また、大学院に進む場合は大学の総額にプラスして、修士課程なら2年間分、博士課程なら5年間分の費用が掛かります。短大の費用の総額は、公立なら2年間で約100万円、私立なら約200万円と2倍の費用が掛かることになります。
大学・大学院・短大の費用の総額
大学の総額
国立大学 | 4年間総額2,425,200円(入学金含む) |
公立大学 | 4年間総額2,547,401円(入学金含む) |
文系私立大学 | 4年間総額3,899,163円(入学金含む) |
理系私立大学 | 4年間総額5,304,708円(入学金含む) |
医学・歯学系私立大学 | 6年間総額23,692,298円(入学金含む) |
大学院の総額
国立大学の大学院 | 2年間総額1,353,600円(入学金含む) |
文系私立大学の大学院 | 2年間総額2,051,743円(入学金含む) |
理系私立大学の大学院 | 2年間総額2,726,491円(入学金含む) |
医学・歯学系私立大学の大学院 | 2年間総額8,292,709円(入学金含む) |
短大の総額
公立短大 | 2年間総額992,853円(入学金含む) |
私立短大 | 2年間総額1,989,314円(入学金含む) |
医学部や歯学部の私立大学の学費は国立大学の約10倍
大学は高校までの学問より、専門的な教育や研究を行うため、費用は高額になります。
特に、医学部や歯学部などの私立大学は、6年間在籍するということもあり、2千万円~3千万円程の学費が必要になります。
4年制の国立大学の学費と比べると、おおよそ10倍程の差がありますので、もし子供が私立大学の医学部や歯学部への進学を希望している場合は、予めかかる費用についてしっかり確認しておくことが重要です。