通常クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠の2つがあります。
これは、カードの申し込みをする際に、クレジットカードにキャッシングができる機能を付けるかどうかを任意で決めることができるもので、「キャッシングは必要ない」という方はクレジットカードのみを選択、「念のため、キャッシングもできるようにしたい」という方なら、キャッシング機能を希望するにチェックをし、カードの申し込みを行う流れとなります。
また、クレジットカードにキャッシング枠を付けておくほうが何かと便利ですから、ほとんどの方がキャッシング枠を設定されているのではないでしょうか。
では、クレジットカードのキャッシング枠は、総量規制の対象になるのでしょうか。それとも通常のキャッシング専用カードとは異なり、総量規制の対象外となるのでしょうか。
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目次
クレジットカードのキャッシング枠は総量規制の対象?
結論から言えば、クレジットカードのキャッシング枠は、総量規制の対象になります。
総量規制とは、その方の年収や借り入れ状況に応じて、キャッシングで借り入れができる上限を定めたものです。また、総量規制は貸金業法のルールとなりますので、原則として借入上限を超えてキャッシングをすることはできません。
そこで、クレジットカードのキャッシング枠が総量規制の対象になる理由は、クレジットカードを発行しているカード会社が貸金業であるためです。そのため、クレジットカード会社が貸付を行うキャッシング枠は、総量規制の対象となります。
また、クレジットカード会社が発行しているカードに、キャッシング専用のローンカードがありますが、こちらも総量規制の対象となるキャッシングです。
総量規制の対象になるキャッシングって何?
総量規制の対象となるキャッシングとは、貸金業を営んでいるキャッシング会社やカード会社からの借り入れは、全て総量規制の対象となります。
総量規制の対象になる主なキャッシングサービス
・一般的なキャッシング専用サービス(アコム、プロミス、SMBCモビットなど)
・クレジットカード会社が発行するローンカード
・クレジットカードのキャッシング枠
総量規制では、キャッシングを専門に行っているサービスだけではなく、カード会社が発行しているクレジットカードのキャッシング枠やローンカードなども総量規制の対象となります。
そのため、現在キャッシング枠の利用やローンカードを利用している場合、その方の年収によっては一般的なキャッシング専用サービスで、キャッシングを利用することができない場合があります。
また上記とは逆に、既にキャッシング専用サービスを利用されている場合、クレジットカードの申し込みでキャッシング枠を希望したとしても、場合によっては「キャッシング枠なし」でカードが発行されるケースもあります。
クレジットカードのキャッシング枠の利用は損をする?
一般的に、クレジットカードのキャッシング枠の多くが、適用される金利を15%~18%前後に設定しています。
これは、あくまでもクレジットカードの趣旨が、ショッピングの利用を目的としているためで、お金を借りるというキャッシングを目的としたものではないからです。
そのため、クレジットカードのキャッシング枠は、一般的なキャッシング専用サービスと比較すると、適用される金利が高めに設定されていますので、海外旅行などの一時的な利用であれば特に気になりませんが、キャッシング枠のリボ払いはかなり損をすることになります。
また、クレジットカードのキャッシング枠のリボ払いは、毎月の返済額も高めに設定されていることが多いため、キャッシング枠が家計を圧迫するというケースもあるのです。
そこで、キャッシングを利用するなら、SMBCモビットやプロミスなど、キャッシング専用サービスを利用するほうがいいでしょう。
こういったサービスを利用することで、キャッシング枠を利用した時よりも、毎月の返済額を抑えることができますし、長く利用することでその後の増枠や金利の引き下げなども期待できるようになります。
しかし、クレジットカードでのキャッシング枠は、あくまでもサービスの1つですから、リボ払いで何年にも渡って利用したとしても、特に条件が良くなるということはありません。クレジットカードでは、利用実績によってクレジット枠の増枠は可能ですが、キャッシング枠はあまり変動することがないのです。
こういった点からも、クレジットカードのキャッシング枠を利用することは、あまり得策ではありません。
また、キャッシング枠は、総量規制の対象でもありますので、そういった点からも、「ショッピングはクレジットカードを利用する」「キャッシングはキャッシング専用のサービスを利用する」というように、用途に合わせて上手に活用されることをおすすめします。