同姓同名・生年月日が一緒でキャッシング審査に通らなかった事例

急な出費などでキャッシングを利用する際には、希望する金融会社に申し込みを行い、審査に通った後にキャッシングの利用ができるようになります。

キャッシングの審査では、普通に仕事をしている方で、毎月安定した収入があるという場合には、過去に返済の遅れがあったり、支払いをしていなかったりということがない限り、一般的には通常どおりキャッシングを利用することができるものです。

また、既に他社でキャッシングを利用されている方でも、原則として年収の3分の1までは利用することができますので、利用上限を超えていない限りは、通常どおりキャッシングを利用することができます。

しかし、ごく稀にキャッシングを利用したことがないのに審査に通らなかった、返済の遅れが1度もないのにカードが発行されなかったというケースがあります。
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何度申し込みをしてもキャッシングを利用できなかった事例

これは、実際にあった事例ですが、その方はこれまでにキャッシングを1度も利用したことがないという方でした。また、カードで支払いをするのも嫌ということで、これまでにクレジットカードも作ったことがないという方です。

しかし、ある時どうしてもお金が必要となり、大手のキャッシングサービスに申し込みをしました。ところが、申し込みから数分で審査結果が届いたのですが、なんと審査NGとなってしまったのです。

もちろんこの方は、普通に会社員として仕事をしている方でしたので、収入がない、仕事をしていないということはありません。また、これまでにカード類は1度も利用したことがないことからも、返済の遅れや延滞しているということもありません。

この方の属性から考えても、普通に30万円～50万円程度のキャッシングは、どの金融会社に申し込んでも審査が通るはずなのです。

しかし残念ながら、審査結果はNGとなり、キャッシングを利用することができなかったのです。

どうしても腑に落ちないことから、その後、申し込みをした金融会社に、審査が通らなかった理由を尋ねました。ただ、当然ながら、審査内容や審査結果の理由については教えてもらえませんでした。

そこで、改めて他の大手金融会社に申し込みをしました。すると、またも同じように、ほんの数分で審査結果が通知され、1回目の申し込みと同じようにお断りとなったのです。

さらに今度は、もう1社別な金融会社に申し込みをしてみましたが、やはり結果は審査NGとなり、キャッシングを利用することができませんでした。

ここまで連続で審査NGとなり、さすがにこの方も「これはおかしい」「絶対に何かある」と考えましたが、どうしても思い当たる節がなく、漠然とただ何となくおかしいと思うしかありませんでした。

そこで、同じ会社で働く同僚にこのことを伝えたところ、「自分の信用情報を確認してみたら？」とアドバイスされ、試しに個人信用情報機関に自分の信用情報を紹介してみました。

すると、自分と同じ名前で、尚且つ生年月日も同じという人がいることが判明したのです。しかも、その同姓同名で生年月日も同じという人は、3年前にいわゆる金融事故を起こしており、未だに解決されていない状態となっていたとのことです。

その後、この方は1社目に申し込みをした金融会社に再度連絡をして、事情を説明し、はじめてキャッシングを利用することができました。

キャッシングやクレジットカードの申し込み、ローンなどの利用では、各金融会社は申込者の名前（姓・名）と生年月日で個人信用情報機関に照会します。その際に、ごく稀に同姓同名で生年月日も同じという全く別の方が調査されるということがあります。

これは、本当にごく稀なケースではありますが、特にこれまでにキャッシングを利用したことがない方、クレジットカードを持っていない方の場合、こういったケースが起こる可能性があるのです。

逆に、20代前半の頃からキャッシングを利用している方やクレジットカードを利用している方は、仮に同姓同名で生年月日も同じという場合でも、過去の利用履歴から別人ということがわかりますので、こういったトラブルを未然に防ぐことができるのです。

今回のこの方も、キャッシングの利用もはじめて、クレジットカードの利用もないことから、各金融会社からすれば、過去に自己破産や債務整理などの金融事故があったのではないかと考えるのです。

そうなると、たとえはじめての利用でも、たとえその方に責任がなくとも、キャッシングの利用やクレジットカードの利用が全くできないというケースが出てくるのです。

今回の事例は、本当にごく稀で、非常にレアケースではありますが、こういった理由でもキャッシングの審査に通らないということもあります。

キャッシングの申し込みで、「何かおかしい」「絶対に変だ」という際には、ご自身の現在の状況を1度確認されるほうが良いでしょう。もしかすると、自分自身でも知らない間に、ご自身に不利な情報が信用情報期間に残っていて、それが原因でカードの利用ができない場合もあるのです。