自動車ローンを利用する際に、はたして審査に通るのだろうかと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
特に、キャッシングを利用している場合、クレジットカードのキャッシング枠を目一杯まで利用しているといったケースでは、これ以上の借り入れは難しいのではないかと考えることもあるでしょう。
そこで、これまでの事例を元に、既にキャッシングを利用している場合でも、自動車ローンの申し込みで審査に通るのかをまとめました。
アコムのキャッシングは申し込みから借り入れまで最短20分で完了
目次
キャッシングを利用中でも自動車ローンの審査に通るの?
自動車ローンとは、購入する自動車を担保にローンを組むサービスとなりますが、通常自動車ローンでは、ディーラーと提携している信販会社が審査を行い、ローンが可能かどうかを判断します。
信販会社は、一般的な金融会社と同じですから、ローン審査では他社の利用状況についても確認するようになります。その際には、当然キャッシングやクレジットカードの利用有無、クレジットカードのキャッシング枠の利用有無なども確認します。
そのため、自動車ローンでは、キャッシングやクレジットカードを利用していると、その後のローン審査に影響が出ることとなります。
ただ、これまでの事例を総合的に判断すると、自動車ローンではキャッシングを利用しているからローン審査に通らない、あるいは、クレジットカードを利用しているからローン審査に落ちるということはありません。自動車ローンでは、キャッシングやクレジットカードの利用有無によって、ローン審査に断られるということはないと考えられます。
自動車ローンの審査に落ちる理由は?審査に通らない原因とは?
自動車ローンの審査に落ちる理由、審査に通らない理由は、大きく2つの理由が考えられます。1つ目は、キャッシングやクレジットカードを利用しているケースで、他社の利用があまりにも多い場合です。2つ目は、他社の返済で遅れがある、延滞をしているケースです。
他社の利用があまりにも多い場合
通常、自動車ローンでは、キャッシングやクレジットカードなどの他社利用がある場合、年収に対しての借り入れ総額を確認するようになります。その際に、あまりにも多くの他社利用があれば、自動車ローンの審査に落ちてしまうというケースもあるのです。
たとえば、年収が300万円で、キャッシングの利用が100万円、クレジットカードの分割払いやリボ払いで100万円の利用をしている場合、既に合計200万円の借り入れを行っていることとなりますので、これ以上のローンを組むということが非常に難しいと言えます。
これは、毎月の返済割合に関係しますが、キャッシングの利用で100万円の借り入れということは、1ヶ月の支払い額がおおよそ4万円~5万円前後となります。クレジットカードの分割払いやリボ払いで100万円の利用ということは、こちらも毎月の支払い額は4万円~5万円となりますので、これらを合わせると、毎月の返済額は合計8万円~10万円前後となるのです。
先ほどの例で言えば、年収300万円ということは、ボーナス無しで1ヶ月の給料が25万円ですから、そこから住民税や源泉所得税、社会保険料などを差し引くと、おおむね手取り額は月額20万円前後と考えられます。
手取り額が20万円で、既に毎月10万円前後の支払いがあるということは、給料に対する返済の割合が40%~50%となりますので、これ以上のローンは難しいという結論となります。
他社の返済が遅れている、延滞している場合
他社のキャッシングやクレジットカードの利用で、毎月の返済が遅れている、延滞しているというケースでは、自動車ローンの審査には通らなくなります。
自動車ローンは、主に信販会社でローンを組むこととなりますが、現在のキャッシングやクレジットカードの利用では、信販会社とキャッシング会社・カード会社は、情報を全て共有している状況です。
そのため、どこか1つでも返済の遅れがあったり、延滞があったりすると、その情報が全ての金融会社に伝わり、以降のローン審査に通らなくなるのです。またこれは、既に自動車ローンを利用中のケースで、その後にキャッシングやクレジットカードに申し込みを行う場合も同じで、自動車ローンの返済に遅れや延滞があれば、キャッシングやクレジットカードの審査には通らなくなります。
自動車ローンでも、キャッシングやクレジットカードの利用でも、1番重要なポイントは毎月の返済に遅れないことです。
もしかすると、1日くらいはいいだろう、1週間くらいは平気だろうと思われるかもしれませんが、1日でも返済の遅れは遅れとして処理されることがありますので、それが度々繰り返されれば、その後のローン審査やカード審査には通らなくなるのです。
自動車ローンの審査に通るかどうかを算出する計算方法とは?
現在、他社の利用がある方は、収入から返済割合を計算することで、ローン審査に通るかどうかをおおよそ判断することができます。
一般的に返済割合は、ローン審査通過後の毎月の返済金額が、現在の収入(年収)に対して最大でも30%~35%までとなり、この割合が小さければ小さいほど、ローン審査に通りやすくなります。
そこで、既に他社のキャッシングやクレジットカードを利用している場合には、新たに組むローンと現在利用中の借り入れを合算して、返済割合を計算します。合算した返済割合が30%~35%を超えると、ローン審査が非常に難しくなりますので、その場合には、頭金を増やしてローン残高を減らすか、現在利用している他社の利用残高を減らすかのどちらかとなります。
そのため、既に他社の利用があるケースでは、これから新たに組むローン残高に、現在の借り入れがプラスされますので、新たなローンが組めるかどうかは、その方の年収次第となります。
これは、ローン審査に限らず、キャッシングやクレジットカードの審査でも同じで、現在の収入(年収)に対してどれくらいの返済割合なのかが重要なポイントとなりますので、年収が高ければ高いほど審査に通りやすくなり、高額なローンも組みやすくなります。しかし逆に、年収が低い場合には、少額のローンでも返済割合が高くなりますので、ローン審査に通ることが難しくなるのです。
これらは、申し込みを行う方が実家暮らしなのか、一人暮らしなのか、結婚して子供がいるのかなどの細かい条件はありますが、年収から返済割合を算出することで、おおよそどれくらいのローンが通るのかを把握することができます。
自動車ローンでは、キャッシングを利用している、利用していないにかかわらず、申込者の現在の収入で、毎月の返済ができると信販会社側が判断すれば、ローン審査に通るようになります。毎月の返済ができるという根拠は、先ほどの「年収からの返済割合」を算出し、既定の数値を超えていないかどうかを確認した上で、ローンの利用が可能かどうかを判断します。
そのため、年収が低い場合には、ローン審査になかなか通らないというケースが出てきますので、その場合にはキャッシングを利用して自動車を購入するということも可能です。
これまでの事例でも、ローン審査には落ちてしまったが、キャッシングの審査には通ったという事例が数多くありますので、どうしてもローン審査に通らないということであれば、キャッシングを利用することも方法の1つと言えるでしょう。